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シンガポールの外国人労働者受け入れ事情

シンガポールの外国人労働者受け入れ事情

人材開発の分野で成功を納め経済発展を成し遂げたシンガポール。

それを支えたのは外国人労働者の存在です。

天然資源もなく国土面積も小さな国シンガポールは、歴史上イギリス領地の時代から移民社会を経て1965年建国以降の移民制限、そして1980年代の工業化による労働力不足を解消するための移民政策への流れがあり、移民政策とともにシンガポール近隣国、マレーシア・中国・インドネシア人の人口が増加しています。

シンガポールの外国人受け入れ成功例については、シンガポールが華人・マレー系・インド系民族の共存する多文化・多宗教の国であり、移民政策で外国人受け入れがしやすい環境があったことや公用語の1つが英語であることに、日本とは異なる条件がそろっていた背景があります。

●外国人技能者(Foreign Talent)と外国人単純労働者(Foreign Worker)

シンガポール政府は外国人労働者受け入れ政策を以下の2つに分けて実施しています。
おもに外国人単純労働者に対する定住化や不法滞在防止の措置を徹底することで経済的な効果を上げています。

◇高度な技能や資格を持つ外国人技能者(Foreign Talent)

・永住許可取得の権利
・家族も帯同できる
・市民権(国籍)取得後定住可能 
高度な人材を雇用する企業は、外国人雇用税は徴収されず雇用人数にも制限がない。

◇外国人単純労働者(Foreign Worker)

家事労働者・製造業・サービス業・建設業に従事する単純労働者。
申請時年齢16歳以上50歳以下
出身国→ マレーシア/香港/マカオ/韓国/フィリピン/タイ/インドネシア/ミャンマー/スリランカ/カンボジア/バングラデッシュ/インドから労働者の受け入れが行われています。
婚姻制限/出産の禁止など、定住化を防ぐための制度が設けられています。
~単純労働者の場合の義務など
・携帯番号を政府に登録する義務
・雇用企業から税金徴収
・雇用修了後は7日以内の国外退去の義務
・定期健診の義務
・半年毎に妊娠検査を義務(メイドの場合)

●コロナ禍のシンガポール 外国人単純労働者の待遇

コロナ禍。シンガポールの経済を縁下で支えている外国人単純労働者は、集団感染防止のための外出制限や雇用先の経営悪化による影響に加えて、劣悪な生活環境などから
ウイルス被害に伴う状況は世界と同じく広がっています。
単純労働者にとっては、労働期間中はシンガポールの社会層とは離れた環境にあり、
その労働環境とシンガポール国民との格差は、世界的に共通する現実です。

新型コロナウィルスの感染経路が、外国人単純労働者の居住区から発生しているということから、受け入れ削減の声も高まる中、外国人単純労働者なしではまわらない事業者も多くシンガポール経済団体からは反対の声明が出ています。

シンガポール政府は企業の税金を軽減し、外国人労働者の賃金支払いを速やかに行う
ことを要請し雇用待遇の改善を試みていますが、政府の意向とは離れた雇用先企業にまかせられた外国人単純労働者の労働条件については、国内では問題視され始めています。

執筆者について

shyu
日本の永住権を持つネパール国籍の主人は日本在住。日本国籍の息子と日本人の私はネパール在住。
長年続いた二重生活がコロナ禍による影響でネパールでの3人暮らしが再開。
現在、ネパールの田舎暮しの中での気づきや国際間で起こるモンダイ(夫婦喧嘩も含めて)に注目しながら
実体験や暮しに溶け込んで情報を基に発信するライターとして活動中。
日本の多文化共生社会に向けての動きは関心事。
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